我が家のジュニアは納豆が大好きです。
とうちゃん、おいら納豆大好きだから毎日腹いっぱい納豆食べたいよ!
食え食え!納豆は体にいいんだから毎日いっぱい食べたっていいんだぞ!
でもかあちゃんが海外にいると納豆は高いから毎日は無理だって。
うちはとうちゃんの稼ぎが悪いからたまにしか食べられないんだって言ってたよ…
・・・・・
それなら作ればいいのさ(泣)・・・。
海外では納豆が高い
海外にいると日本食が恋しくなりますよねー!といいつつ実際はインドネシアには日本食レストランがたくさんあり、そのクオリティも年々上がっているので意外と日本食には飢えていません。
インド洋が近い為、刺身なんて場合によっては日本よりおいしいのが食べられたりします。
ただし、一番恋しくなるのは、旅館で食べる教科書のような朝飯です。
熱々の炊き立てご飯に、熱々の味噌汁、納豆、温泉卵、海苔、焼き魚・・・
ああ〰ご飯が何杯でもいけてしまいます。想像しただけでヤバいっす…。
納豆は基本輸入品なのでどうしても高額になってしまいます。
おかめ納豆なども売っていますが、3個パックでおよそ300円位します。日本なら100円位なのに、1パック100円してしまいます。
インドネシアには日本食スーパー、パパイヤにオリジナル納豆も売っていて、それなりの値段で買えるのですが、粒が大きくて内容量がちょっと少ないようで物足りなく感じしまいます。
毎朝食べるとなるとちょっと高くなってしまうので、我が家ではたまにの楽しみにしています。
納豆が簡単に作れる?
そこでふと思いました。
納豆って菌だからヨーグルトみたいにふやせないのかな?
調べてみると、やっぱり結構簡単に菌を増殖できることが判明しました。
海外で手づくり納豆のコストは?
手づくり納豆といっても正確には市販の納豆と大豆を混ぜて納豆を増やすだけです。
肝心なのは大豆の入手です。今回は前述のスーパー、パパイヤに意外と安く売ってましたので、そちらを使ってみました。
250gで12,000ルピア(100円)くらいです。
市販の納豆がだいたい40g×3で20,000~30,000くらいですので、納豆作りが成功したらかなり安いですね。日本より安く食べられる?
大豆以外に種菌となる納豆が必要ですが、10gもあれば十分です。
一度作ってしまえば、作った納豆から菌を取ることも可能ですが、個人的には作る時は市販の納豆から種菌を取った方が安心かなと思います。
種になる納豆は冷凍品でも全く問題ありません。
今回も冷凍した納豆から種を取っています。
手づくり納豆レシピ
必要な道具
必要な道具です。
- 圧力鍋(無い方は普通の鍋でもOK)
- ざる
- ボウル
- 少し深さのある小皿
- かき混ぜ用のスプーン
- 保温容器(詳しくは後述します)
- 保存用の小分けタッパー
大切なのは道具の殺菌
まず使用する道具はしっかりと熱湯を回しかけて殺菌消毒してください。
その後、水分がなくなるように自然乾燥させて下さい。
雑菌が入ってしまうと発酵中にアンモニア臭が混じってしまいます。
水分も発酵の妨げと雑菌の原因になりますのでしっかりと乾燥させましょう。
保温をどうするか
手づくり納豆で一番キーポイントとなるのが発酵中の保温をどうするかです。
納豆菌が一番活性するのが40℃前後です。24時間位この温度帯をキープするのが理想です。
炊飯器
今回は炊飯器の保温機能を使って発酵させました。
結果は問題なし、上手くできました。
やり方は、ジャーの底に小皿を置いてその上にボウルに入れた蒸した大豆と納豆菌を混ぜた物を置いて、炊飯器の保温ボタンを押します。様子を見て、熱くなり過ぎたら保温を切るを繰り返しました。
また、菌の培養には空気が入った方がいいので、ボウルの上にキッチンペーパーをして、炊飯器の蓋は締めずに、他の鍋蓋を少しずらして空気が入るように置きました。
最初入れる前にに保温して中の温度を上げておいたのですが、加熱したばかりの大豆をおいて蓋を閉じると大豆自身の温度で内部温度が上がるので、特に保温ボタンは押す必要なかったかなと思います。その後もある程度一定の温度を維持してるっぽかったので、炊飯器に入れてそのまま放置でも問題なさそうです。
(まあその場合は炊飯器の必要がないんですけど、一定の温度を保つにはちょうどいい容器です。)
ヨーグルトメーカー
その他の方法として、ヨーグルティアなどのヨーグルトメーカーを使う方法があります。
こちらですと一定の温度管理してますので、基本ほったらかしにできるので楽です。
海外では、ヨーグルトも日本みたいに高機能ヨーグルトがあるわけもないのに値段が高いし、無糖加糖もなかなか選べないので自分で作ってしまうのがおすすめです。
ヨーグルトメーカーがあるとジャカルタ菌活に役立ちますね。
また、健康面で海外ではお腹がいちばんキケンなので、菌活で強いお腹をつくることはとても大切です。
自分のポンポンは自分で守りましょう!
お腹がピーピーで悩んでいるという方はこちらも参考にして下さい。
保冷バック
一番簡単なのは、保冷袋に入れて24時間発酵させる方法です。
日本だとホッカイロやお湯を入れたペットボトルを一緒に入れて温度管理しなくてはいけないのですが、インドネシアは常夏の国なので、保冷袋に入れたら常温で保存しておくだけで内部はだいたい40℃くらいが保たれるそうです。
今回私は、ちょうどいい大きさの保冷バックがなかったので、炊飯器を使いましたが、ファーストチョイスのヨーグルトメーカーを持ってなければ、この方法が一番簡単だと思います。
発砲スチロールの箱があればそれでも大丈夫です。
手づくり納豆の材料
- 乾燥大豆250g(煮豆缶などでもOK)
- 納豆1/4パック(冷凍でもOK)
- 熱湯50cc適当でOK
- 分量外で消毒用の熱湯を多めに用意しておく
以上!簡単でしょ?
アレンジレシピとしては、ハーブを入れたりするなんてレシピもあるみたいです。
豆も小豆や黒豆などでも違った雰囲気で仕上がるそうです。
作れ慣れたらチャレンジしてみたいですね。
納豆の作り方
1日目
手づくり納豆はいたって簡単なんですが、唯一の難点は時間がかかります。トータルでおよそ3日間かかります。
まずは乾燥大豆を水につけてふやかします。
水洗いした後に大豆の2倍ほどの水に一晩漬けておきます。
すると2倍ほどの大きさになります。
2日目
- つけておいた豆を圧力鍋で蒸します。 約10分加熱してピンが下がるまで放置プレイ。
蒸している間に、使う道具に熱湯をかけてから、乾燥させておきます。 - 納豆を消毒した小皿に入れて、熱湯50㏄を入れて、白濁するまでよく混ぜます。
納豆の粒はつぶれてもかまわないので、目的は納豆菌をお湯の中に溶け込ませることです。
(納豆菌は熱にも強い) - 蒸しあがった大豆に水分がついているようならよく水をきります。
熱々のうちに2の納豆菌液を大豆にふりかけながらよく混ぜます。
納豆の粒も一緒に入れてしまって大丈夫です。 - 24時間発酵させる容器に移す。(今回は消毒殺菌したボウル)
- 炊飯器の底に空間を作る為に小皿をおいてその上に4のボウルをおく。
その他の発行方法に場合は上記参照) - 容器内の温度が40℃くらいを維持するように様子を見て24時間おく。
水分に納豆菌が溶け込むようによく混ぜる(この工程は省いてもOK)
蒸しあがった熱々の大豆に納豆菌を混ぜわせます。熱々のうちがポイント。納豆菌はお熱いのが・お・す・き♡
試行錯誤し、キッチンペーパーに鍋蓋を被せました。水分が納豆につかないように、尚且つ空気に触れるようにするのがポイントです。
3日目
- 豆が白っぽくなっていたら菌が付着している証拠です。
- 発酵が終了したら更に冷蔵庫で24時間おくと雑菌のアンモニア臭が薄くなり、旨味が熟成されて完成
- すぐに食べない分は冷凍保存も可能ですので、一回分に小分けして保存しておきましょう。
インドネシアで作った手づくり納豆実食!そのお味は…
仕上がった自家製納豆を実食してみると
か、硬い・・・。
これはこれで豆の食べ応えがあっておいしいですが、
もっと豆を蒸した方がよかったみたいです。
発酵工程で少し硬くなる傾向にあるので、蒸す時は少し柔らかすぎるかなと思うまで蒸した方がいいみたいです。
味は豆のコクと旨味が豊かで、市販の納豆よりもおいしいです。
これはとりあえず大成功です!
わがジュニアも満足の仕上がりです。
旨いよ父ちゃん!
これなら父ちゃんの稼ぎでも毎日おいしい納豆が食べられるね!
さすが父ちゃんだ!
うっ・・・・・
褒めてるのかディスってるのか・・・
納豆作りの補足
大豆の加熱方法は今回蒸しましたが、茹でても問題ないです。
ただ、茹でると皮が取れてその処理に困ることと、茹でると水分がついて水気切らなくてはいけないので今回は蒸しを選択しました。
圧力鍋が無い場合は、一時間位加熱すればいいと思います。
硬さは好みですが、目安は指でつまんでつぶれる程度です。
その後の発酵やや冷蔵熟成の課程で乾燥して少し硬くなってしまいますので、少し柔らかすぎるかな位がいいと思います。
納豆と熱湯を混ぜるのも面倒くさかったら、市販納豆をそのまま大豆に混ぜ合わせるだけでもできますよ。その際も大豆500gくらいまでなら1パック位混ぜたら十分だと思います。
あとはどこか大豆が安く売ってるお店を探し出したいですね。今回はパパイヤで調達しましたが、パパイヤにしては意外にも安く(すいません)手に入ったのですが、きっとどこかに良質の大豆が安く売ってるはずです。
時間や消毒等が少し面倒ですが、手順はいたって簡単、大半の時間は放置で市販よりも安くて旨い納豆が異国の地で手に入りますので、納豆好きな方はぜひチョバしてみて下さい。
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